トラックの減トンとは?どんなトラック?メリット・デメリットを解説!

トラックには、定められた最大積載量があり、運行の際には最大積載量を順守し、荷物を適切に積み込む必要があります。
「減トン」とは、最大積載量を減らして車両を登録する手続きを行うことです。 通常、減トンを行うと最大積載量が減少してしまうため、わざわざ減トンを選択することは少ないかもしれません。ただし、減トン車にもメリットが存在します。
「最大積載量」とは、車両の総重量から「車両重量」と「55kg×乗員定員」を差し引いた値を指します。 車両重量が増加すると、必然的に最大積載量が減少することになります。 そのため、減トンを行う場合、一般的には架装の重量を増やし、積載可能な重量が減少するケースがほとんどです。
トラックを減トンするメリット・デメリットとは?

前述の通り、減トンすると積載量が減少するため、トラックの運送業務にとっては大きなデメリットとなります。
しかし、同時に大きなメリットも存在します。それは、「自動車税」と「自賠責保険料」の削減です。
トラックの自動車税は、最大積載量が多いほど高くなります。減トンにより最大積載量が減少するため、自動車税の負担を抑えることができます。また、自賠責保険料も最大積載量2トンを基準に金額が変動します。したがって、減トンする場合は最大積載量が2トン未満を目指すことが望ましいです。 ただし、荷物の積載が主な目的で使用されるトラックは、減トンによって業務効率が低下するため、減トンは難しいかもしれません。しかし、元々荷物の積載を目的としない車両に関しては、積載量が多くなくても問題ありませんので、減トンが適用可能な場合がほとんどです。
元々積載を目的としない車両の場合、減トンのデメリットを感じずに、維持費の節約メリットを享受することができるでしょう。
トラックを減トン車にする方法とは?
トラックの減トンは、クレーンやコンテナの装着などによって車両の重量を増やし、最大積載量を減らすことができます。さらに、重いフロントバンパーを取り付けたり、タイヤの強度(プライ)を下げることで、減トンを実現する方法もあります。
減トンするなら適材適所で!

減トンや増トンには、通常のトラックにはないメリットが存在します。
増トン車は、2007年の道路交通法改正をきっかけに広まり、中型トラックで積載量を増やす主流の手法となっています。増トンにより、仕事効率の向上など多くのメリットが期待されます。
一方、減トン車は規定の最大積載量よりも積載量を減らして登録手続きを行う方法です。減トンにより、維持費や車両購入費用を抑えるなど、コスト面でのメリットが多くあります。
増トンも減トンも違法改造ではありませんが、構造変更の手続きが必要な場合が多いため、面倒に感じる場合は、条件に合った中古トラックを購入することも視野に入れたほうがいいかもしれません。これにより、目的に合った積載量を備えたトラックを手に入れることができます。
まとめ
今回はトラックの減トン車について解説しました。
減トン車は積載量が減少しますが、様々なメリットがあることがご理解いただけたかと思います。
当サイトでまとめている人気の高いおすすめ買取・中古トラック専門業者でも、減トン車を取り扱っているので、参考にしてみてください。