トラックの燃料タンク増設は注意!規制について解説!

トラック運転手をしている人の中には、長距離を走ることが多い人もいらっしゃるかと思います。場合によっては、燃料タンクの容量や増設について検討することもあるでしょう。
燃料タンクの増設によって、一度の給油でより長い距離を走行できるなどの利点がありますが、燃料タンクの増設には法律や規制が設けられているため、注意が必要です。
ここでは、トラックの燃料タンク増設に関する規制容量や注意点などについて詳しく説明します。
トラックの燃料タンクの基本容量は?
ガソリンや軽油などの燃料を収容するために使われる燃料タンクは、車両に搭載されています。
特に大型トラックの場合、燃料タンクは車体の下部に設置され、外から視認可能な位置にあります。
この燃料タンクは、タンクバンドとブラケットによってシンプルに固定されており、大型トラックがカーブを曲がる際に発生するねじれの力が燃料タンクに影響を及ぼすことを防ぐ役割を果たしています。
燃料タンクの容量はトラックのサイズによって異なりますが、10トントラックの場合、通常は300~400Lほどの容量の燃料タンクが搭載されています。
トラックの燃料タンクは増設可能!注意点あり
トラックの燃料タンクは増設することが可能です。燃料タンクはカーショップや通販サイトなどで入手できますが、取り付けに関しては専門業者に依頼することが安心です。
ただし、燃料タンクの増設には法律による規制が存在します。ガソリンの場合は200Lまで、軽油の場合は1000Lまでが許容されていますので、これに注意が必要です。
また、トラックは最大総重量に制限があり、車体の重量と最大積載量の合計がその制限以下である必要があります。燃料タンクの容量を増やすと、積載量が減少するため、登録情報の変更が必要です。
積載量を過大表示せずに維持することが重要で、正当な手続きなしに積載量を水増しすることは法的に問題があります。燃料タンクの増設後は、構造変更手続きと積載量の変更手続きを適切に行うことを忘れずに行いましょう。
トラックの燃料タンクを増設するメリット・デメリット

トラックの燃料タンク増設のメリット・デメリットがあります。
それぞれ解説していきます。
メリット
燃料タンクの増設の最大のメリットは、燃費の向上です。
大型トラックが燃料タンクを増設することで、1回の給油で走行できる距離が増えます。
給油のための停車回数が減少することで、輸送効率の向上や燃費の改善につながります。そのため、長距離輸送を行うトラックにとっては大きな利点があります。
デメリット
トラックは車体の重さと最大積載量の合計が最大総重量の制限以下である必要があります。
燃料タンクを増設すると、車体の重量が増加するため、その分だけ積載量が減少してしまいます。
したがって、燃料タンクの増設による重量増加分だけ、最大積載量を減少させる必要があります。この点にも注意して燃料タンクの増設を検討してください。
まとめ
ガソリンや軽油などの燃料を貯蔵するための燃料タンクは、増設することが可能です。
燃料タンクの増設には法律による規制があり、ガソリンの場合は200Lまで、軽油の場合は1000Lまでと定められています。
トラックの燃料タンク増設の利点は、1回の給油で走行できる距離が延びることです。ただし、車体が重くなるため、その分だけ積載量が減少するというデメリットもあります。
規制やメリット・デメリットを正しく理解した上で、燃料タンクの増設を検討することが重要です。