トラックのフルフラットローとは?特徴やメリット・デメリットを解説!

トラックを購入する際に考慮される要因の一つは、地面から荷台床面までの高さです。この高さはトラックの特性に影響を与えるため、使用目的に応じて選択が重要です。
その中でも特に注目すべきは、「フルフラットロー(全低床)」と呼ばれる高さのトラックです。
以下では、トラックのフルフラットロー設計について、その特性やメリットデメリット、他の高床や低床設計との比較などについて紹介します。
フルフラットローとは?
トラックは地面から荷台床面までの高さに応じて、高い順に「高床」「全低床」「低床」「超低床」の4つに分類されます。
その中で、「全低床」は一般的に「フルフラットロー」と呼ばれます。
フルフラットローの主な特徴は次の3点です。
- 前輪と後輪の大きさが同じ。
- タイヤ口径が小さく、コンパクト。
- トラック全体の高さが低い。
このため、フルフラットローのトラックは全体的に低くなっており、運転席部分の高さも低く設計されています。
トラックのフルフラットローのメリット・デメリット
ここからはトラックのフルフラットローのメリット・デメリットについて解説していきます。

トラックのフルフラットローのメリット
・楽な作業と乗り降り
フルフラットローの特徴として、タイヤが小さく、運転席部分が低いことが挙げられます。そのため、荷物の積み下ろし作業や乗降が容易であり、手間がかかりません。
・少ない衝撃
小さなタイヤと低い車体が特徴的ですが、低床トラックに比べてタイヤのサイズは大きくなります。このため、フルフラットローは路面の衝撃を効果的に吸収し、悪路を走行する際にも振動や衝撃が少ないという利点があります。
・経済的なスペアタイヤ
フルフラットローのトラックは前後のタイヤのサイズが同じです。そのため、スペアタイヤは1種類だけ用意すれば十分であり、経済的な負担が少なく済みます。
トラックのフルフラットローのデメリット
・荷台が高く感じることもある
フルフラットローの荷台は低床や超低床のトラックに比べて高く位置しています。そのため、業務内容や個人の感覚によっては、荷台の高さが気になる場合があります。
・走行時の衝撃に注意
比較的大きなタイヤを持つ高床のトラックと比べて、フルフラットローの走行時には衝撃を感じることが少なくありません。
まとめ
今回はトラックの「フルフラットロー」について解説しました。
フルフラットローのトラックには、荷台の高さが低いために「作業・乗り降りが楽」といった利点があります。また、低床トラックに比べて路面の衝撃を吸収しやすく、「衝撃が少ない」という利点もあります。しかし、一方で荷台が他の設計に比べて高く感じられる場合や、高床に比べて「走行時に衝撃がある」といったデメリットも考えられます。
フルフラットロー(全低床)と高床・低床・超低床の違いを理解し、自身のニーズに最適なトラックを選ぶ際に参考にしましょう。