散水車とは?給水車・散布車との特徴や用途解説!

「散水車」は、その名の通り水をまくために特化した車両です。以下に散水車の特徴や利用されるシーン、代表的なメーカーについて解説します。
この記事では散水車の特徴や用途について解説していきます。
目次
散水車の特徴とは
散水車は、その名前の通り、主に水を撒くために設計された車両です。ここからは散水車の構造、種類、必要な免許、および給水車・散布車との違いについて詳しく解説していきます。
散水車の種類や仕組み
散水車は、水を貯めるタンクと水を撒くためのポンプが備わった車両です。その用途により、さまざまな形や大きさの散水車が存在します。一般的には、大きなタンクを積んだタンクローリータイプの散水車があります。これらの車両は水や肥料を路面などに撒くために使用されます。
散布車は、「PTO式」と「外部エンジン式(エンジンポンプ付散水車)」の2つに大別されます。「PTO式」は、散水車自体のエンジンを利用してポンプを駆動します。一方、「外部エンジン式(エンジンポンプ付散水車)」は、専用のエンジンがポンプの駆動に使用される散水車です。
外部エンジン式の散水車は、車両に関係なく一定量の散水が可能であり、散水量が安定しています。また、散水方法には車両下部から水を撒くタイプやホースを使用して目的地に放水するタイプの2つがあります。
散水車の運転に必要な免許
散水車を運転するには、散水車の車両総重量に応じた自動車運転免許が必要です。
一般的な普通免許では、車両総重量が3.5トン未満、最大積載量が2.0トン未満の車両を運転することができます。しかし、散水車の多くは3.5トンを超える車両総重量を持つため、準中型自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許のいずれかが必要になることがほとんどです。
したがって、散水車を運転する際には、適切な免許を取得する必要があります。散水車の具体的な車両総重量に応じて、必要な免許の種類を確認しましょう。
給水車や散布車との違い
給水車は、散水車とほぼ同じ形状を持つ車両ですが、その目的は異なり、主に飲料水の輸送に使用されます。
散水車とは異なり、給水車は飲料水の運搬や供給に特化しており、水道管や給水ポイントから水を取り込み、必要な場所や施設に飲料水を供給する役割を果たします。
また、散布車は散水車に似た形状を持ちますが、主な目的はさまざまな薬剤や肥料の散布です。農業や緑地の管理などで使用され、散水車と同様に広範囲に薬剤や肥料を散布することができます。
散水車と散布車は機能が類似していますが、散布車は水以外の物質を散布するため、散水車よりも広い意味で使用されることもあります。
散水車の用途とは?
散水車は、道路上に水をまくために主に使用されます。主な利用目的としては、以下のようなものがあります。
- 道路の清掃
- 街路樹への水やり
- トンネル壁面の掃除
- 砂塵抑制
- 凍結防止
- アスファルト冷却 など
散水車は、道路清掃以外にも幅広い用途で活用され、その利便性と多様性が魅力となっています。
代表的な散水車メーカーをご紹介

新明和工業
新明和工業は1949年に設立された会社であり、防衛省向けの救難飛行艇や部品供給、機械式駐車場設備などを展開しています。散水車もその中で重要な製品ラインナップとなっています。
新明和工業の散水車には以下の特徴があります。
- 上下左右に首振り調整が可能なスイベルジョイント
- 錆に強い亜鉛メタリコン処理を施したタンク
- 強力なポンプ圧力
極東開発工業
極東開発工業は、車両の製造だけでなく環境事業への取り組みにおいても一貫した方針を持ち、幅広い分野での活動を展開しています。
極東開発工業の散水車には、以下の特徴があります。
- メンテナンス性の高いPTO式
- 圧力洗浄が運転席で操作可能
- 吸い込み性能が高い自吸式渦巻形の水ポンプを搭載
- 小回りの利く車輌サイズ
まとめ
今回は散水車の特徴や用途について解説しました。
散水車は様々なシーンで活躍し、需要も高いトラックです。導入や売却する際は、当サイトで紹介しているおすすめ買取専門業者に相談してみましょう。