トラックのメンテナンス-テール・ブレーキランプ

トラックや乗用車の走行中に、テールランプやブレーキランプが球切れをしたままの状態で、走行している車両を見たことはあると思います。
ドライバー自身は球切れになかなか気づくことがなく、切れたまま公道を走行していると道路交通法違反になってしまいます。
今回は、トラックのテールランプブレーキランプの交換方法、その役割もあわせて解説します。
目次
テールランプとブレーキランプの違いや役割は?
テールランプとブレーキランプはどちらも後部にあるという点は同じですが、役割が異なります。
テールランプは基本的にヘッドライト・フォグランプを点灯すると連動して点灯します。テールランプを点灯することで、夜間や霧で見えない時などに後続車に自分のトラックの存在を知らせる役割があります。 ブレーキランプは、ブレーキペダルを踏んだ時に赤く点灯し、後続車に減速したことを知らせる役割があります。
車種によっては、ブレーキランプとテールランプが別々のタイプだったり兼用になっているタイプもあります。
トラックのテールランプ・ブレーキランプの交換方法
テールランプもブレーキランプも、自分で簡単に交換することが可能です。 交換手順を解説していきます。
1.電球の種類を確認
テールランプ・ブレーキランプの電球形状は「ナス球」「ウェッジ球」と2種類があります。
自分のトラックでどちらのタイプの電球が使用されているか、まずは確認しましょう。まるで野菜のナスのような形をしていて、接続部が円形のバルブ「ナス球」は、押し込んで回転させることで取り外し・取り付けできます。
トラックでは、主にナス球を使用されています。
ナス球とは違って接続部が平らで薄い形状のバルブ「ウェッジ球」は、引き抜いたり差し込んだりすることで交換が可能です。
ウェッジ球は、主に乗用車に使用していることが多いです。
※新しいモデルのトラック・乗用車ともにLEDタイプや、ファイバーテールなどが採用されている車種があります。それらのライト類の交換の際は、球交換ではなくアッセンブリ交換となりますのでご注意ください。
2.レンズを取り外す
テールランプ端についているネジを外し、レンズを取り外します。
このネジを全て外せば、ブレーキランプのレンズも一緒に外れます。
トラックのテールレンズはプラスドライバーで対応できることが多いです。
3.電球を取り外す
ナス球の場合は押し込んで反時計回りに回すことで、ウェッジ球は引き抜くことで取り外せます。この際、バルブに記載差されているワット数とボルト数を確認し、新しいバルブと同じワット数、ボルト数か確認しましょう。
4.新しい電球を取り付ける
手袋をつけた手で、バルブの差し込む向きに注意しながらバルブ交換を行いましょう。
バルブの端子部やガラス部を素手で触ってしまうと、バルブについた皮脂などが原因で電球の寿命が短くなるため、直接触らないよう注意が必要です。
5.点灯するか確認し、レンズを元に戻す
新しいバルブを取り付けたら、レンズをつける前に点灯するか確認しましょう。 正常に点灯すれば、テールレンズを取り付けて完了です。

テールランプ・ブレーキランプの球切れを放置していたらどうなるか?
テールランプやブレーキランプが球切れしたまま公道を走行していると、「尾灯等の整備不良」という道路交通法違反に当たります。
ランプが片方だけ球切れしている場合も、同じく道路交通法違反となります。
トラックのテールランプ・ブレーキランプが球切れや無灯火で確認できず、事故につながるケースも多いので、日々チェックするように心がけることが大切です。
まとめ
今回はトラックのテール・ブレーキランプについて解説しました。
後方についているものなので、なかなか自分では気づかないですが、日々チェックすることで交通違反や事故を防ぐことができます。
気が付いた時でいいので確認することが大切です。