中古市場で人気!ユニック車とは??

クレーンが必要な場合、クレーン車よりも簡単に使えるのがクレーンを装備したトラックです。

ただし、クレーンを装備したトラックにも多様な種類があり、どれも同じではありません。中でも「ユニック車」は、運転方法が簡単で、建設現場や工事現場だけでなく、農業や林業、庭の手入れなどでも広く使われる簡易作業車両です。

未使用のユニック車は中古車販売店でも人気があります。荷台にクレーンを備えたシンプルな構造でありながら、使い勝手が良く、どんな場面でも役に立つ便利な車両です。

ここでは、このユニック車について紹介します。

ユニック車ってどんな車?

トラックにクレーンが装備された車両の多くを、トラック業界では「ユニック車」と呼んでいます。この呼び方は、もともとクレーン付きトラックを作る会社の名前である「ユニック(UNIC)」からきています。

ユニック車の最大の特徴は、クレーンです。クレーンの部分は「ブーム」と呼ばれ、使用目的に応じて調節可能な長さを持っています。一般的に、4段まで伸ばせるタイプがよく使われていますが、山林や川越しの作業では、5〜6段の長いブームを使うこともあります。

また、クレーンが運べる吊り荷の重量は「吊りトン数」で表されます。多くの場合、クレーン荷重2.93トンの仕様が使われています。この理由は、吊りトン数が3トンを超えると「クレーン等安全規則」の規制が厳しくなるからです。吊り荷が3トン以上になると、メーカーは製造許可を得る必要があり、設置者も落成検査を受ける必要があります。

ただし、3トン以上の積荷を吊り上げる必要がある現場は多くありません。そのため、2.93トン吊りのユニック車が製造され、中古車市場でも人気があります。

ユニック車には3種類ある!

ユニック車には、「クレーン付き」、「簡易クレーン」、「ハイジャッキ」の3つのタイプがあります。ただし、「トラッククレーン」と呼ばれる荷台がクレーンになっている車両は別分類となります。

一般的なタイプのユニック車は、運転席と荷台の間や荷台の後ろにクレーンが装備されており、「クレーン付き」と呼ばれています。このタイプのユニック車は、ほとんどの場合、最大吊り上げ荷重が2.93トンで、幅広い用途に使用されます。

「簡易クレーン」と呼ばれるタイプのユニック車は、荷台の上にクレーンが設置されています。小型のものが多く、ブームは3~6段で、最大吊り上げ荷重は0.8~2.6トン程度です。このタイプのユニック車は、都市部の狭い場所でも作業がしやすく、小型ながらも十分な機能性を持っています。

「ハイジャッキ」と呼ばれるタイプのユニック車は、アウトリガーを長くして車体を安定させ、荷物を下ろすために車体を斜めにすることができます。このタイプのユニック車は、安定性が高く、荷台の角度を変えることができるため、様々な作業に適しています。

「ユニック車」とはクレーンを搭載したトラックのこと

ユニック車は、正式には「搭載型トラッククレーン」と呼ばれますが、一般的にはクレーン車とも呼ばれています。 「ユニック」という商標名が広く普及し、現在では他のメーカーでも同様の車両をユニック車として通称しています。

ユニック車には、キャブバック型、荷台内架装型、ハイアウトリガー型の3種類があり、それぞれの特徴を活かして幅広い用途で活躍しています。 クレーン操作には資格が必要であり、吊り上げ重量によって下記のように分類されます。

  • 吊り上げる荷物が0.5t~1t未満の場合…「小型移動式クレーン運転の特別教育」
  • 吊り上げる荷物が1t以上5t未満の場合…「小型移動式クレーン技能講習」
  • 吊り上げる荷物が1t以上のクレーンの場合…「玉掛け技能講習」
  • 吊り上げる荷物が5t以上の場合…「移動式クレーン運転士免許」(国家資格)

まとめ

「ユニック車」とはどんなトラックなのか、用途や機能についてご理解いただけたかと思います。

ユニック車は運搬や建設業界などで高い需要を誇るトラックです。ユニック車も高価買取しているのでぜひ参考にしてみてください。